車中泊用マイカー ステップワゴンは「ヘトヘトになるまで運転して寝るだけ」なら問題はありませんが、 定年後はもう少しのんびりと車中泊旅行を楽しみたいと考える錆鉄人です。 そのためにはある程度の装備が必要ですが、 高くて燃費も悪いキャンピングカーを買う気はありません。 (早く言えばお金がないという事ですが・・・) 簡単にベッドが使えて、ある程度の装備が収納出来る事 定年後は収入がなくなるから 維持費の安い軽ワンボックスカーにしようと思っていました。 しかし、軽の荷室では装備をたくさん載せられるだろうか 衝突安全性も心配だし・・・ という事で、小型車を候補にして検討しました。 |
次の車その1 | ||
2010年3月にステップワゴンの車検を受けた時、次の車検時は20万kmを越えているからもう限界だろうと考え、次の車は何にしようかと考え始めました。(用意周到な錆鉄人は、何と2年も前から考えていたのでありました) もう8人乗りの大きい車は必要ないので、フリードスパイクが長さ2mのフラットスペースが出来、ステップワゴンよりは安くて燃費もそこそこ良いので車中泊には最適だと考えました。 しかし、定年後の時間持ちになった時の事を考えると、車中泊する場所や景色の良い所などでのんびりしたいと考え、ベッドスペースだけでは駄目だと考えるようになりました。 フリードスパイクにはタイヤハウス部分のふくらみがあり、その部分の幅は101cmしかなく(ちょうど腰の辺りで、シングルベッド位の幅しかない事になり、いくらいつもくっついている錆鉄人と天女でも厳しい感じがします)、ステップワゴンのようにシートの下に装備を積むという事もできません。 この2つの問題点を一挙に解決する手段は、タイヤハウスのふくらみの上の高さ(20cm位)に床面を作り、下を収納に利用する事ですが、フリードはステップワゴンなどとはかなり車高が低いので、高床にした場合、その上に座っている事ができません。(首を曲げていると、すぐに体調がおかしくなりそうです) |
フリードスパイクG FF/CVT 1,698,000円 10.15燃費 17.0km/L 小さい割りに案外燃費は良くない。 いや良いというべきか・・・ |
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次の車その2 |
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次に考えたのが、日産のバネットNV200。 とても貨物車に見えないスタイルが気になっていたのでした。燃費の良いマニュアルシフトが選択出来るのもグー。 荷室の幅、長さ、高さも問題はなく、しかもFFなので購入費も安くなります。 が、クチコミを調べていると、フロントピラーが寝ている上に形状が悪く、右前方の死角が大きい為、運転しにくいという事が分かりました。実際に運転席に座って確認したいと思いましたが、試乗車どころか展示車も何処にもありませんでした。 カタログをみると、値段の割りに内装や装備はもの凄くチープです。何と助手席シートはスライドもせず、エアーバッグもオプションになっていて、天井も鉄板むき出し。 そして、決め手はハメ殺しのスライドドアの窓ガラス。 これじゃあ暑い時期の車中泊は不可能です。 一応オプションでスライド出来る窓ガラスが選択出来ますが、「えさやり窓」と揶揄されるほど小さな上に、そのスライド機構が視界を大きく遮るとの事。通常の上下式ではありませんから、雨が降れば簡単に中に入ってきてしまいます。 という事で没。 |
バネットNV200VX 5MT(FF) 10.15燃費 14.8km/L (マニュアルなので燃費は良さそう) 5ナンバーもありますが それならセレナのほうが良さそうです。 4WDもありません。 |
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次の車その3 | ||
バネットが出たならライトエース! という事で、トヨタへ行ってみましたが、やはり展示車はありません。カタログをもらって検討。 NV200と違ってキャブオーバー型なので、長さは4mちょっとで荷室の長さは約2m、装備はまずまず。(NV200のように助手席はスライドしないとか、エアバッグがオプションだとかいう事はありません) FRなので4WDを選択すると値段は189万円、まあ、そんなものかと思いましたが、クチコミを見ると、インドネシア製なので日本車のような品質を期待してはいけない、アクセルが極端にオフセットされていて運転しにくい云々。 一番の問題は、1500CCなのに燃費が12.8km/Lとは・・・(15km/L以上ならタウンエースを選択していたと思うのですが・・・) これではステップワゴンと維持費がほとんど変わらないように思われます。 |
ライトエースGL4WD5MT 1,899,000円 10.15燃費 12.8km/L バッチだけ違うタウンエースもあります |
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スバルサンバー | ||
スバルサンバーは熱狂的なファンがいて、軽ワンボックスカーの最高峰だと主張していました。「いました」というのは、スバル独自のサンバーの生産は終了し、ダイハツのハイゼットカーゴをOEMしてサンバーのステッカーを貼って売るようになったからです。 ですから、ここではスバル独自だったサンバー、略して「旧サンバー」に関しての考察です。 軽ワンボックスカー唯一の4気筒エンジン 軽ワンボックスカー唯一のスーパーチャージャー リヤエンジン、リヤドライブによる圧倒的に広い荷室 (ホンダもRRですが、荷室は狭い・・・MM思想はどうなったのでしょう!) 高速を走っていると赤帽が時速120kmで追い越していく・・・という経験をした人も多いと思います。 |
しかしながら、旧サンバーの弱点は前輪が前列シートの下にある事でした。 かつても軽ワンボックスカーは全てこの形式でしたが、衝突安全性の確保の為に軽自動車の規格が変更された時に、他社はすべて前輪を前に出してタイヤ関係の部材を含めて衝撃吸収に利用して安全性を高めました。 しかし、旧サンバーのみは旧態依然のタイヤ位置のまま、恐らくバンパー部分の強化で安全規格をクリアしたのだとは思いますが、他社と比べて安全性のレベルは低いのではないかと思われます。(数値的なものは確認していません) 錆鉄人的には、スバルがそこまでの大モデルチェンジをする資金的な余裕がなかったのではないかと推察するのですが、荷室を最大にして他社との優位性を出すという考え方は理解出来ない訳ではありません。 しかしながら、この圧倒的なホィールベースの短さは、小回り性能は抜群ですが、衝突安全性ばかりではなく、高速での直進安定性、横風に対する不安定さという構造的な弱点を抱えており、錆鉄人的には選択の対象外 なのでありました。 (あくまでも錆鉄人の私的な選択・考えであり、旧サンバーが他車と比べて本当にそういう面が劣っているのかを確認した訳ではありません。あくまでも「構造的には」とお断りしておきます) |
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天女 | ||
錆鉄人的には1台は車中泊用の車にして、もう1台は「田舎のベンツ」軽トラックにしようと考えているので、その1台は我が家のファーストカーでもあり、さらには天女が運転しやすい車という事も重要です。やはり天女が乗りなれている軽自動車がいいかな・・・軽なら狭い林道の走行も楽だし・・・当然、維持費も安いし・・・ という事で、元に戻って軽ワンボックスで再検討することになりました。アメリカからPTPの障壁だという事で廃止を要求されていますが、軽は世界に誇れるエコカーだと思います。その中でも軽ワンボックスは最高にユースフルな車です。 さて、軽ワンボックスカーは小さなエンジンで重量の大きな車体を動かすので燃費が悪くなりがちな為、比較的燃費の良いギヤチェンジ車にしようと思うので、必然的に4ナンバー車になります。 10年以上前に天女用だったスクラム(エブリイのOEM)はそれ程燃費が悪くなかったと思います。ムーブのようにリッター19kmというのは無理にしても、錆鉄人の使用状況では軽ワンボックスカーでも16km/L程度は行くのではないかと考えています。 ところで気になる衝突安全性ですが、新規格2代目の今の型はかなり向上してエブリイは5☆を獲得しているので、軽ワンボックスカーでも9年前のムーブよりも良いのではないかと思われます。 ただし、ホンダのバモス系(アクティバン)は10年以上も前からフルモデルチェンジしていないので、衝突安全性は新規格になって2回目のモデルチェンジをしたハイゼットやエブリイと比べれば低レベルです。 |
ここでアクティバンに関してのチェック 軽の規格が変わって衝突安全性の為に車体が大きくなった時以来、10年以上もモデルチェンジしていない軽自動車界のシーラカンスですが(そのために衝突安全性も低い)、スタイルは未だにカッコ良く、リヤエンジンなのでエンジン音が聞こえにくいために静かというのが定評です。 しかし、レーシングエンジンのような高回転型のエンジンで低速トルクが小さい為に減速比が非常に高く、100km走行時のエンジン回転数は6000回転近くにもなってしまいます。当然、これだけまわせばエンジン音も大きくなるので、リヤエンジンであっても相当の騒音になるはずです。 また、それだけの高回転を多用するとなるとエンジンの耐久性も心配で、当然燃費も悪くなると思われます。80km位で走っていれば良いのかもしれませんが・・・ もう一つ、エブリイやハイゼットカーゴと比べて、同じような装備のグレードで比べた場合、約10万円も高いのです。 という事で、アクティバンは候補から脱落。 三菱ミニキャブはチェックしなかったけれど候補外。 軽ワンボックスの売れ行きナンバーワン、ツーのエブリイとハイゼットカーゴのどちらかにする事にしました。 軽ワンボックスカーは重いので、走行性と高速の快適性を重視してターボエンジンを購入したいと思っているので、エブリイジョインとハイゼットカーゴクルーズとの比較です。(さらに雪国なので4WD必須) |
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一番重要な荷室の広さ | ||
【エブリイJOINターボ4WD】 荷室床長さ1860mm×荷室長さ1670mm×荷室幅1250mm×荷室高さ1195mm 荷室長さとは前席のシートの最後部(ヘッドレストの後端)からバックドア迄の長さですが、前席のシートの位置と角度によって大幅に変わる値であります。しかしそれに関しては規格はなく、各社は適当に測定している為にカタログデーターはあまり当てになりません。 なお、カタログ数値の狭いエブリイでも畳(長さ182cm)を8枚積めるようなので、、寝る長さは十分確保出来ると思われます。(というか、車中泊の王様と言われている程の実績があります) 荷室幅は一番広い部分の幅であって、ベッドにする場合は一番狭い幅が重要ですが、どちらも大差はないと思われます。 荷室とは関係ありませんが、最近はスペアタイヤレスの車が多くなってきていますが、軽ワンボックスはスペアタイヤ付きなので安心な所もいいですね。(フリードスパイクはスペアタイヤレスなのも候補から外れた要因です。山の中でバーストでもしたら・・・) |
【ハイゼットカーゴクルーズターボ4WD】 荷室床長さ1950mm×荷室長さ1765mm×荷室幅1270mm×荷室高さ210mm 錆鉄人の身長は昨年の健康診断では少し縮んで169cm強、、天女は161cmですが、長さは短いよりは長いほうがいいのは当然です。また、高床にして、下を収納場所にしようと思っているので、高さも高いほうが有利です。 という事で、インターネットで両車のデーターを見た限りでは、ハイゼットカーゴがいいと思っていました。 写真は下級グレードの場合の為、クルーズよりさらに荷室の寸法が大きくなっています(荷室長で95mm長い)が、シートが同じ位置での値とは思われない差です。 小さな軽ワンボックスカーなので、この数字の差は大きな差だと思いました。 ハイゼットカーゴ大いに優勢です。 (ハイゼットの勝ち) |
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2番目に重要な価格 | ||
自家用に設定されたと思われるリヤシート分割タイプの4WD5MTで、上記のようにターボでの価格比較です。 【エブリイJOINターボ4WD5MT】 1,289,400円 エブリイの勝ち 金無し錆鉄人にとって、値段の差は大きいのです。 当然、値引の大小は選択の大きな決め手です。 軽の利点は、自動車税が年間4000円、重量税が7600円(24ヶ月)自賠責も18,980円と安く、4ナンバーですが車検も2年となっています。(ただし、軽5ナンバーの場合、新車は3年車検ですが、4ナンバー軽は新車でも2年車検になります。しかし4ナンバー小型車の場合は1年毎の車検) |
【ハイゼットカーゴクルーズターボ4WD5MT】 1,315,000円 ノンターボでの比較なら54,500円もクルーズのほうが高いのですが、ターボの場合は価格差が25,600円と小さくなっています。 ハイゼットカーゴのほうが高いのは、それだけ品質や装備が良いのか、それとも単に製造コストの問題なのか・・・ 次はその点をつぶさに調べようと思います。 |
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カタログによる装備の違い | ||
【エブリイ】 (これはジョインより低いグレードの写真) 内装の色:ベージュ系で4ナンバー(貨物)らしからぬ雰囲気 ハイゼットカーゴより楽しそうな雰囲気です。 (エブリイの勝ち) 前列シート:茶系でアームレストが着いています (エブリイの勝ち) 後列シート:ほとんど使う事はありませんが・・・ 前列と同様、アームレストが付いているのはポイント (エブリイの勝ち) *後列シートは4ナンバーの場合(ハイゼットクルーズや他社も含め)シートはスライドもリクライニングもしません。(折り畳みとフラット化は可能です) |
【ハイゼットカーゴ】 (これはクルーズより低いグレードの写真) 内装の色:いかにも貨物然とした黒 前列シート:濃紺でアームレストはありません (写真は低グレードのヘッドレスト一体型シート) 後列シート:前列と同じ濃紺 *後列シートは4ナンバーの場合(他社も含め)シートはスライドもリクライニングもしません。(折り畳みとフラット化は可能です) |
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カタログによる快適装備の違い | ||
【エブリイジョイン】 CDはボタンの数や高級感でエブリイの勝ち タコメーターがあるのは、どちらもターボグレードのみです。 (マニュアルシフト車はタコメーターが重要です) 2眼式メーターでタコメーターが大きい(ハイゼットカーゴは写真がありませんが、スピードメーターの中に燃料計のような小さなタコメーターがあるのみ) という事で、エブリイの勝ち (錆鉄人的にはこれが決め手だったかもしれません) リヤヒーター(クルーズには無し) 滅多にリヤシートに人を乗せる事はありませんが、寒がりの錆鉄人は車内が早く暖かくなりそうなのでエブリイの勝ち 電動格納ドアミラーはどちらにもありますが、ヒーテッドミラーはエブリイのみの装備(エブリイの勝ち) セキュリティアラームシステム 車上荒らしにやられている錆鉄人なので、うれしい装備です。 (もっとも狙われたら、窓ガラスを割られるまでは同じでしょうが、そこで逃げてくれる事を期待したいと思います)エブリイの勝ち |
【ハイゼットカーゴクルーズ】 CDシテレオですが・・・単なるラジオのような雰囲気 うきうき気分にはなれそうもありません・・・ A4バインダーの入るコンソールボックス エブリイは少し小さめ (ハイゼットの勝ち) オーバーヘッドコンソール 前列シート周りには収納が少ないので、これはそれを補っています。 (ハイゼットの勝ち)ただし、それ程重いものは載りません。 オールステンレスのマフラー(エブリイには書いてないのでオールステンレスではないと思われる) (ハイゼットの勝ち) |
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カタログによる快適装備の違い その2 | ||
【エブリイ】 スピーカー どちらも2スピーカーですが、エブリイは16cm 一般的に大きいほうが音は良いと思われるのでエブリイの勝ち オートロック エンジンキーにスィッチが着いています。エブリイの勝ち UVカットガラス JOINは全面(スライドドアやリヤハッチまで!)UVカットガラス エブリイの勝ち 走行中は陽が射していると、タオルで手を覆っているほど神経質な天女なので、この1点だけで愛妻家の錆鉄人はエブリイを選ぶのでありました。 |
【ハイゼットカーゴ】 スピーカーは10cm!って・・・絶句! 小さくても音のいいスピーカーはありますが、車の場合は原価数十円で仕入れているのではないかと思われますので・・・ オートロック エンジンキーとは別にスィッチが着いています。面倒な感じがします。 UVカットガラス フロントウィンドウのみ! 今どき・・・ |
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クチコミの比較 | ||
クチコミはどこまで信用出来るのか・・・ (と書いていたら、食べログでのヤラセが発覚しましたが・・・) 信じるも信じないも自己責任の世界なので、自分に都合の良い情報のみを選択するのが人間の(錆鉄人の)おかしな所であります。 しかしながら、錆鉄人はれっきとした技術者(の端くれ)ですから、冷静かつ理論的な考察に基づいて情報を選択したのであります。 という事で・・・ |
1.ハイゼットカーゴのエアー吹き出し口は閉める事が出来ない(ので冬は寒い) 2.エブリイのCDステレオは音が良い 3.ハイゼットはうるさい。エブリイは軽ワンボックスの中では相当静か 4.エブリイはパレットがなかった時に、タントに対抗する乗用車として開発したのに対し、ハイゼットカーゴは乗用ならタントを買え、ハイゼットカーゴは貨物だからこんなものでいいだろうという考えで作ったものだから次元が違う。 5.ハイゼットカーゴは隙間風がすごい とすっかり「バイアス」がかかっています。 6.スズキは耐久性がない でも、天女のムーブは数年で錆が出てきた!(今回、買い換えるのも錆が大きな原因であります) としっかり弁護する錆鉄人でありました。 検討を始めた時は、ダイハツさんとお付き合いがあったのでハイゼットカーゴにしようと思っていたのですが、比較すればするほどエブリイのほうが圧倒的にポイントが高いではありませんか! |
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エブリイの試乗 | ||
錆鉄人は、本当はもう2年乗ってから軽ワンボックスに買い換えるつもりでした。という事で、去年の11月頃、買い物のついでににダイハツに行って「マフラー(溶接部分で折れて自分で修理していた)とハンドルを切った時のガリガリ音の修理にいくら位かかるの」と尋ねたのですが、両方で10万円位と言われました。 他にも交換しなくてはいけない部品があるかもしれないし、エアコンも利かなくなっているからガスの補充も必要だし・・・車検には20万円以上かかるかのは必然! という事で、冷静な錆鉄人は買い換えたほうがいいかも?と考えたのであります。 この時点では、ハイゼットカーゴのほうが荷室が広い(長い)ので買うならハイゼットカーゴと思っていました。狭い軽ワンボックスカーなので、この少しの差は大きな差(アームストロング船長みたい!)だし、エンジンが新しい分性能(特に燃費)も上に違いないと思っていました。でも、装備をみるとエブリイのほうが上だし・・・ ムーブに乗っていてダイハツさんとは顔見知りなので、どうしても親近感があります。 車を買う場合は競合が鉄則! という事で、一応、エブリイの見積をもらって、ダイハツでそれより値引をしてもらって・・・と考え、スズキアリーナさんへ行きました。 対応してくれた人が本社から派遣されてきているという九州出身のNさん。まだ26歳(福井に来て3年)との事ですが明るくて感じのいい人で、なんでもニコニコしながら答えてくれて、試乗してみませんかと言われたので乗ってみる事にしました。 何と、錆鉄人はこれまで40年も車を買って乗ってきましたが、ディーラーでフルフラットにして寝転んでみた事はあっても、今まで一度も試乗をして買った事はないのでした。買うならJOINのマニュアル車と言ったのですが、今どきマニュアル車なんて置いてありません。 という事で、試乗車は下級グレードの3速AT。重量が900kg以上もあるエブリイにノンターボの3速ATなんてまともに走るはずがないと思って乗りました。 インパネシフトは案外操作しやすくて、フロアシフトよりシート幅を取れるので軽ワンボックスには最適だと思いました。 走ってみると、普通に加速しました。登山にも行くので山道系の試乗コースを走らせてもらいましたが、カーブでも今までに近い感じでハンドルを切っても車体が大きく揺れるような事もなく、結構いいペースで走れそうでした。騒音もそれ程気になりません。(マフラーの壊れたムーブに乗りなれてしまったからかもしれませんが・・・) 山道系といってもそれほどの上り坂がある訳ではなかったのですが、ちょっとした上りになる前に直線路でアクセルを踏んで見ました。ATがスリップしている感じで、しばらくしてゆるゆると加速しだしましたが、まあ3速ATなんてこんなものかも・・・これで高速を走るのは無理と思いました。 しかし、思っていた以上にうるさくないし、エブリイいいじゃない?という感じでした。(初めて試乗をしたので興奮していたのかもしれませんが・・・)天女も低級グレードのシートですが、これで十分だわという感想でした。 この時点で、エブリイとハイゼットカーゴは遂にヒフティヒフティに突入。 ネットでエブリイのインパネシフトはギヤが入りにくいと書いてあったのと、狭い足元にクラッチとブレーキとアクセルが並んでいるマニュアル車の場合、足元が狭すぎると嫌だなと思ったので、マニュアル車の試乗をさせてもらえるようにお願いしたのでありました。 |
という事で、数日後電話がかかってきて、日曜日に再度試乗に行きました。 グレードはJOINのノンターボ5MT。 やはり坂道の登坂能力をしりたいと思ったので、通常の試乗コースとは違って、ムーブとの比較がしたかったので福井方面に行く時に通る戸ノ口坂を走らせて欲しいと言うとOKが出ました。(通常の試乗コースの倍以上の距離になりますが・・・) スズキアリーナを出発して国道8号線に出て、信号待ちからスタートしても特に遅い感じはありません。3速ATと違って加速もスムーズ、流れに乗って60km+αで走っても音も静かでいい感じ。貨物なので足回りも硬くタイヤも6プライですが、それほどゴツゴツ感は感じません。(実はこの頃は上記の比較を行っていて、エブリイのほうがいいな・・・と思っていたので、すでにプラシーボ効果があったのかもしれませんが・・・) そして国道を左折して文殊山沿いを走って、田圃の中の直線路で60km+2αで走ってみましたが、騒音もそれ程大きくなく、高速も100km+αでも走れるかな・・・という感じでした。 途中、天女にも運転してもらって(すぐに代わりましたが・・・)いよいよ戸ノ口坂へ。ムーブはトンネルの手前で3速まで落とさないといけないのですが、4速で上りきってしまいました。(しかもNさんを乗せているので3人乗っていたのですが!) ムーブは8年前の車なので高回転型エンジンで低速トルクがなく、戸ノ口坂にはギヤ比があっていないのかもしれませんが、エブリイのほうが力強く感じました。 同じエンジンでも、マニュアルのほうが5速ある分、ギヤの選択肢が大きくてはるかに走行性が上です。 いやー、参りました、エブリイ素晴らしい! (軽ワンボックスカーってもっとレベルが低いと思っていたものですから) 静か、スムーズ、足回りも安定感が高く、錆鉄人流のカーブでもブレーキを踏まずにアウトインアウトを駆使する走り方にも十分対応出来そうでした。 という事で、ネットでみるとエブリイを車中泊に使っている人が圧倒的に多い理由が分かった感じがしました。 正直者の錆鉄人は、そういった感想をその都度Nさんに話したのですが、そのたびにNさんはうれしそうに笑っていました。 という事で、お店に戻って後席のチェック。 エブリイもハイゼットカーゴも「後席は足を置く場所が狭く、短時間でも乗れるものじゃない」との評判(ハイゼット2号室のワンボックス分会)でしたが、ちゃんと座れます。(あんた達、ちゃんとエブリイの調査もしたの?と言いたくなります)錆鉄人的には武生駅まで(30分)じゃなく、数時間乗っていても大丈夫な気がしました。 愛妻家の錆鉄人は、軽ワンボックスカーの前席は狭いので、遠征時は助手席シートバックを倒して後席とつなげ、天女を後席に座らせようかと思っていたので、それも試してみました。足を投げ出していられるので楽ちんだわ!と喜んでいました。(これはハイゼットカーゴのクルーズでも可能ですが・・・) という事で、値引を聞いて(予想より少なかったのですが・・・)下取りも5〜6万円との事でした。下取りはつかないかと思っていたので、ますます買い替えモードに突入していった訳でありました。 という事で、続いてダイハツさんに見に行ったのでありました。 ダイハツにもやはりマニュアル車は置いてなく、手配してくれるとの事でした。スズキさんが積極的なので・・・と言って値引を聞くと、スズキよりも大きく、期待が持てました。 |
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ハイゼットカーゴクルーズ5MTの試乗 | ||
という事で、数日後に試乗OKの電話がありました。 12月17日は社内会議の為出勤日で、18日午後は天女がお寺の尼講の当番なので試乗出来るのは18日午前中しかありません。 勤勉な錆鉄人は17日の社内会議から帰宅してステップワゴンのタイヤを交換しました。天女がムーブに乗らないので、通勤はもっぱら燃費の良いムーブにしていて、ステップワゴンは週に1回位しか乗っていなかったのですが、この頃ブレーキを踏んでいない時でも左後ろからキーキー音がするようになっていたので、ブレーキパッドが減ったからかな・・・車検前だけど交換が必要かなと思っていました。 でも、通勤距離15kmの14km位は音がしないで最後の1km位になると音が出て、それが2〜3回続いたのに前回は音がしなくなったので、ブレーキパッドではなく石でも挟まっていたのかも・・・と思いながら、23日からの3連休の遠征に備えてスタッドレスに交換して、ブレーキパッドの減り具合を確認したのでした。 すると相当に減っています。気になったので遠征前にホンダさんに見てもらう事にして、ステップワゴンでハイゼットカーゴの試乗に行く事にしました。 という事で18日9時過ぎに自宅を出発。 まずはホンダに行ってブレーキを見て貰いました。点検してもらっている間、ホットコーヒーを頂いていると、ブレーキのシリンダーが戻らなくなっていたのでバッドがそこだけがた減りしているとの事。修理費は3万円位との事でしたが、当然修理をお願いしました。 ここでホンダの「まもる君」(確か車検までの2年分で3万円で新車と同じような保障が着くという内容でした)に入っていた事を思い出して聞くと、それで修理出来ると思いますとの事。修理もギリギリ遠征には間に合うとの事で車を預け、代車にフィットを借りていよいよダイハツへ。 ここは1km位の距離に車のディーラーがずらっと並んでいる通称ディーラー通り、ダイハツはその一番南にありますが、ふーん、フィットって案外ごつごつした乗り心地だな・・・と思いながら走っていると、ホンダの営業のUさんから電話が掛かってきたので、途中にあるスズキアリーナさんの駐車場に車を入れさせてもらいました。電話は守る君で修理が出来ますとの確認でした。 鈴木のNさんがニコニコしながら出てきたので、「済みません、電話が掛かってきたので入れさせてもらいました。今からハイゼットの試乗に行ってきます。」と言うと「3日から初売りをするので来て下さいね、うちは初売りでの売り上げを重視しているので良い条件を出しますから!」と言われました。 という事で、ダイハツへ。 (何と長居前置きでしょうか・・・) 準備していてくれたのはターボの5速マニュアルシフト車。 近場を走る試乗コースの説明をしようとしたので、戸ノ口坂を走ってみたいと言うとOKしてくれました。スズキと違って試乗に一緒に乗ってこないので、事故だけは起こさないで下さいねと言われていざ出発。 |
第一印象、あれっ!うるさいなぁ! エブリイの3速ATの低級グレードよりもはるかにうるさい感じで、天女も音が大きいわねと頷きます。 ターボなのでギヤ比が低い分静かなはずですが、エンジン音というより走行音がもろに飛び込んできている感じ、早い話、床が抜けているんじゃないかと思いました。(やはり貨物車思想による低レベルな遮音性能なのかもしれません)。 しかしながら善人の錆鉄人は、マフラーの壊れたムーブではなく、静かなステップワゴンとフィットに乗って来た後だったからうるさく感じるのかな、それとエブリイは普通タイヤだったので静かだったのかも?と好意的に解釈していたのでありました。 数キロ走って国道8号線を横切って文殊山の横を走る頃には、騒音に慣れたのか余り気にならなくなっていました。人間って本当にすごい造りです。 ここで直線が続くのでアクセルを少し踏み込んでみましたが、今度はターボの音が大きくなりました。足回りはムーブに似て車体がかなり傾く感じ(高さがある分傾きは大きくなるのは当然ですが、エブリイよりはるかにぐらっとくる感じでした))で、曲がりくねった道路ではスピードを抑えた安全運転が出来そうです。(皮肉です) という事で、登攀能力指標の戸ノ口坂へ。 エブリイの時と同じような初速で坂を上り始めましたが、5速でその速度では十分なターボパワーを発揮出来る回転数ではない為か、エブリイのノンターボと同じように速度が落ちてきて、途中で4速に落としてトンネルへ。(しかし、ムーブって力がないんだなぁ・・・) トンネルの向こうの下りは急カーブが多く車のローリングが大きいので、天女が酔わないようにスピードを落として下る愛妻家の錆鉄人でありました。 途中で車を停めて天女と運転交代。座ってみると・・・ えー!これってなーに? 助手席のダッシュボードの下にトレイがあるのですが、それが脛に当たって足が前に伸ばせません。やはり貨物優先で足を伸ばす事より、トレイを大きくする事を優先したのかも?と思わざるを得ません。足先にはまだ余裕があるのですが、そこは物置スペースだと考えているのかもしれません。(皮肉です) エブリイはホィールハウスの出っ張りが大きくて幅は狭いのですが、両足を伸ばしてつま先まで伸ばせましたが・・・ 天女はすぐに運転を交代してと言うので、交代するついでに路側の広い所に車を停めて後席のチェック。 えー!どうなっているの? シートと足を置く位置の関係が悪いのか、足を置いた途端、向こう脛が不自然な緊張状態になって、すぐにでも足が攣りそうでした。「拷問のような後席」です。前列シートの下のエンジン部分が後ろに寄っているようで、基本的に脚を置くスペースが狭いのですが、そのでっぱりが垂直なので足を前向きに置く事が出来ません。 最後に助手席シートを倒してリラックスモードにして足を伸ばしてみると、シートがふわふわ、ムッチャ柔らかでした。クチコミでは柔らかすぎて長距離では疲れると書いてあったのを思い出しました。 エブリイのほうが良くない? そうね! しかしながら、善人の錆鉄人はダイハツに戻って営業のTさんから「どうでしたか?」って聞かれたら、「なかなか良かったです」と答えたのでありました。 正月は3日から初売りとの事で、3日に来ますと言って帰宅しました。 |
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クチコミの調査 | ||
という事で、エブリイ購入にぐっと傾いた錆鉄人でありました。(天女は「私はわからないからお父さんの好きなようにしてね」と錆鉄人を全面的に信頼しています) しかしながらあくまでも慎重な錆鉄人は、年末年始に膨大な時間を費やしてクチコミを徹底的に調査し、エブリイに好意的な内容のみ選別選択?したのでありました。(結果が上記の比較であります) クチコミは主に2chの「エブリイ」「アトレー・ハイゼット」及び「エブリイVSハイゼット」の3つ、及び「みんカラ」の双方のページを調査しました 2chはシンパ、反対派双方が入り乱れてなにが本当の情報なのか疑わしい所が多いのですが、みんカラは実際のユーザーの情報なので信頼性は高いと思われます。 みんカラには燃費記録があり、全投稿者の記録の平均値でエブリイよりハイゼットカーゴのほうが0.4kmほど高く、特にリッター15km以上の高燃費を記録している人がハイゼットに多いように感じました。 しかしながら、燃費は走り方と環境で大きく変わるので、錆鉄人の使用状況ならどちらも大差なく16km位走れるのではないかと思っています。 本当に軽ワンボックスカーで良いかも徹底研究。 福島で逢ったYさんのタウンエースキャンピングカーのカタログを再度眺めました。いいなぁ・・・でも、やはり天女には運転は無理だろうし(錆鉄人も中房温泉まで運転しようとは思わないし・・・)、重いからさらに燃費も良くないだろうし・・・その前に400万円以上ものお金も出せないな〜 |
という事で、錆鉄人の結論 ハイゼットカーゴを買う場合は、最低でも「総支払額がエブリイより5万円以上安い事」 これって、ターボ4WD5MTの同じグレードの場合はハイゼットカーゴのほうが25,600円高いので、7.5万円以上も値引と下取り金額が大きくなければならないという事ですから・・・120万円台の車ではほぼ不可能な数字と思われます。 しかし、装備の優劣を加味するとこれ位の差はなくては買えません。後席の我慢度は滅多に人を乗せないから一応棚上げし(でも、全く乗せないはずはないので本当は重要なのですが・・・)騒音はタイヤの差で実際はそれほど違わないに違いないとおまけする心優しい錆鉄人でありました。 と、ここまで慎重に調査研究を続けてきた錆鉄人は、ここに至っては「ハイゼットカーゴを買う可能性はほとんどない」と結論すると共に、一気に「買いたいモードに突入」してしまったのでありました。 という事で、ネットでエブリイの本(「スズキエブリイ2」1500円)を購入して内装の外し方の研究まで始めました。(どこかの書店の立ち読みでそういう内容があったので買いに行ったのですが、そのお店にはなかったものですから) なお錆鉄人的には、軽の中古車は相対的に高値なので、新古車を含め中古車を買うメリットはないと判断しています。 |
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エンジン回転数の比較 | ||
エンジンは基本的に回転が上がるに従ってうるさくなります。 軽ワンボックスカーは車重が重く、空気抵抗の大きな車体を小さなエンジンで走らせるのでギヤ比が低く設定されている為、エンジンは高回転で走行する事になる上、エブリイもハイゼットカーゴもシートの下にエンジンがあるので、荷室下にあるアクティと比べてエンジン音が近くで聞こえるという不利な条件にあります。 という事で、少しでも低い回転数で高速道路を走行できるほうが、騒音も小さく、また燃費も良い可能性が高くなります。 エブリイもハイゼットカーゴも純正タイヤは145R126PRで外径は542mm 減速比はエブリイ・ターボの5速が1:00(という事で、エブリイのはオーバートップがないという人が結構いるのですが、その分はファイナルギヤ比で調整されているので同じ事です。オーバートップという呼び名は4速1.00のギヤボックスに5段目を追加した時の名残だろうと思います)で最終減速比が4.3なので総合減速比は4.3、ここで算数の計算をすると、時速100km走行時の回転数は4211rpmです。 これに対し、ハイゼットカーゴ・ターボの5速は0.838で最終減速比が5,571、総合減速比が4.668となり時速100km走行時の回転数は4572rpmとなり、ここでもエブリイのほうが優秀、静かに走れるはずです。 ちなみにノンターボの場合、エブリイは5262rpmハイゼットカーゴは5471rpmとなり、怖くて時速100kmで走り続ける気持ちになりません。 |
エンジンの回転数を落とすためには、外径の大きなタイヤを装着すれば良いのですが(車体に当たらないか注意が必要な上、速度が実際より低めに表示されることになるので注意が必要です。)145/80R13タイヤは外形が562mmと4%弱大きくなるので、回転数は4%弱下がる事になります。エブリイの場合、時速100kmでは4061rpmと低くなります。 (法の改正で標準タイヤより外形の大きなタイヤは車検に通らないそうのでご注意下さい) なお、総合減速比でいえば4速のオートマチックのほうがさらに小さいので、時速100kmでの回転数はさらに小さくなり、騒音も小さい可能性が高いのですが、1〜2割燃費が悪くなるので、錆鉄人は5MTを選択したのでありました。 単なるギヤの減速機でも摩擦などによって駆動力は100%伝達できないのですが、オートマは伝達効率がはるかに悪く、最終減速比が小さくても燃費は良くない可能性が高いのです。(回転が低い分、エンジン騒音は小さいと思われますが) 金無し錆鉄人は燃費を計算してみます。 20万km乗ったとして、4ATがリッター13km、5MTが16kmとした場合、1リッター150円で計算すると、43万円もの差になるのです。しかも5MTのほうが車両価格も94,500円も安いのですから・・・) |
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初売りに突入 | ||
どちらからも初売りの案内が届き、スズキからはサーティワンアイスクリーム2,000円券プレゼント!とりあえず、買わなくてもこれはゲットしなくてはいけません。 3日、はやる心を鎮めながら、まずは本命ではないけれど大きなお年玉(値引)を期待してダイハツへ。 ダイハツはグリコのお菓子のつかみ取りでしたが、天女にしてもらう事にしました。 何故なら錆鉄人は手が小さいのです。雪除けは人の2倍以上の馬力でするし、畑の鍬打ちもしているのですが、いつまでたっても少年のような小さな手なのです。同級生のSちゃんなんかはゴツゴツした大きな手で、錆鉄人は劣等感を感じているものですから。 (すると、これを読んだ天女は「、きゃー、それって私の手のほうが大きいって言っている事になるんじゃない、恥ずかしいわ」と言うので、手の大きさではなく「天女効果を期待して」という事にします) という事で、天女効果をたちまち発揮! 天女は当たり!をつかんだので、大きなグリコの箱(中にグリコのお菓子がぎっしり詰まっています)までゲット! この前来た時は代車のフィットだったので、ムーブを見てもらって下取り金額も出してもらい、値引金額を聞きますが、初売り特別値引はないみたいで前回と変わらず、錆鉄人的には今日決めてもいいかもと思っているのに、今日契約を取るという熱意・迫力が感じられませんでした。 |
という事で、今度はスズキアリーナさんへ。 いつも通りNさんがにこにこと迎えてくれました。まずはサーティワンアイスクリームの商品券をゲット。Nさんは売る気満々、初売り特価を出しますが、出すからには決めてもらわないと困るのですが・・・と迫力で迫ります。 と言ったって、希望の値引じゃなかったら買えないんだけど・・・と思いながらも、怖いもの見たさで初売り特価を聞くことにしました。 Nさんは事務所に戻って(所長と相談でしょうか?)かなりしてから戻って来ました。 下取りを中古部門の担当者ににてもらったけれど、あまり良くないとの事で前回よりは少なくなりましたが・・・と言いながら総額「1×△万円」の見積書を提示。錆鉄人は「1×□万円」位になりませんか?というと、それは無理、でも、もう少しなら何とかなります、という事。 ネットや雑誌では諸費用がどうのこうのとかまでネチネチと交渉していますが、錆鉄人はそこまで出来ない性格なので、Nさんが12月に結婚したと聞いていた事もあったので、結婚のお祝いがてら契約する事にしました。Nさんの人柄に惚れていたからでもありました。 という事で、契約書に母印を押しめでたく契約成立。 買ったのは、エブリイJOINターボ4WD5MT色はシルバー オプションはマットとバイザーとナンバー枠、それに2年間の点検サービス(19,800円)も同時に加入。 夜、判子をもらいに来るというので、お人好しの錆鉄人と天女は新婚家庭で食べてもらおうと、雪の中から大根と白菜とカブを掘り出しましたが、とても喜んでくれました。 契約書に判子を押して良く見ると、納車予定日は1月31日、でも早くなる可能性があります、との事でした。 |
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スタッドレスタイヤ | ||
新車を購入したのは良いのですが、スタッドレスタイヤを買わなくてはいけません。 純正のタイヤサイズは145R12の6PRというトラック用タイヤ。 6PRというのはタイヤの丈夫さの指標のようなもので、これが大きいほど荷重能力が上がりますが、その分、硬くなるのでゴツゴツした乗り心地になります。 従って、乗用車用タイヤを履きたいのですが、車検は純正タイヤでないと受けられません。それをNさんに言うと、「それには答えられませんが、乗用車用タイヤを履いているお客様もいるようです。車検は1ヵ月半前から可能ですから、標準で着いている普通タイヤで受けられるんじゃないですか」との事。今どきコンプライアンスがうるさいですから、そうしても良いとは絶対に言えないものです。 車検の時、雪が多かったらどうしようとは思いますが、まあ大丈夫な可能性が高いので、その時はそのときで考えようという事で、乗用車用のスタッドレスを選択する事にしました。 スタッドレスに関しては、雪が多い所に住んでいるので(職場では何日も前に雪が消えていますが、1月11日現在でも錆鉄人宅の庭は30cm位の積雪ですから)、外形の大きなタイヤ(標準タイヤは542mm)にして少しでも最低地上高をアップしようと考えています。 エブリイワゴンは標準で155/70R13を履いている車種もありますが、これは外形が547mm、その上のグレードは165/60R14を履いていて、外形は553mm 今ムーブに履いているのは145/80R13の鉄板ホィールで外形が562mm、夏タイヤも同じサイズのアルミ。エブリイの12インチよりは外形が20mm大きくなりますが、夏タイヤはアルミなので、それを続けて履こうと思っています。(かなり減ってきているのですが・・・) |
という事で、 まずはスタッドレスも145/80R13を検討 標準のトラック用タイヤと幅が同じですが、乗用車用タイヤなので性能は高いはず。扁平率は80のままのほうが乗り心地的には良いと思われます。 次に155/70R13ですが、このサイズはエブリイワゴンの一部の標準タイヤですが、タイヤ屋さんにほとんど置いてなく、外径も5mm程しか大きくならないのが不満です。 という事で、どうせなら14インチにしようか・・・ 155/60R14もエブリイワゴンの一部車種の標準タイヤです。しかし扁平率60というのは4ナンバーのエブリイではゴツゴツと大変ではないかと思われます。 155/65R14はタイヤ屋さんに豊富に置いてあって、値段も余り高くありません。外形も557mmと145/70R13に次ぐ大きさ、最低地上高が標準より7.5mmアップになります。一般的には幅が広くなる分、接地面積が広くなってブレーキ性能も上がり安全性が高くなると思われます。 扁平率が高くなる事でクッション性が低下し、乗り心地の悪化が予想されますが、トラック用の標準タイヤよりは良いのではと思います。 さらに幅が広くなる事で走行抵抗が増加し燃費の悪化が予想されます。が、スタッドレスは3ヶ月限りなので、それ程の金額にはならないと思われます。 将来的には夏タイヤを14インチにしようと思った場合、スタッドレスとホィールを交換も出来ます。(タイヤ交換時期がうまく合わないと出来ませんが・・・) |
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車中泊改造 | ||
車が来る前からですが(実際にはもっと前から)どのように改造して快適な車中泊が行えるようにしようかと考えています。 しかしながら、ビルダーで販売している軽キャンピングカーを真似て造るつもりはありません。(その技術もありませんが・・・) 夫婦で1週間程度の車中泊が続けられる快適なベッドスペースと装備品の収納スペースの確保を最優先したいと思っています。 |
改造に関しては車中泊改造計画へ |
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新車試乗記 | ||
アトレーワゴンもエブリイワゴンも2005年にフルモデルチェンジしたのですが、そのときのMOTOR DAYSの新車試乗記です。 どちらも新規格になった最初のモデルと比べて、大幅な進歩、快適性の向上を挙げています。 アトレーワゴン 3000回転以下は力が弱く、慣れないと回転を引っ張ってしまうが、ブーストをうまくかけてトルクを引き出して走れば、ターボエンジンが970kgのボディを普通に引っ張ってくれる。エンジンノイズや振動は気にならないレベルで、3気筒エンジンとターボチャージャーがお尻の下でブンブン回っているとは思えない。 エンジン音が気にならなかったのは、他の走行音が大きめだったせいもある。ロードノイズと言うより、どこか窓か開いているような遮音性の低さが気になった。(錆鉄人もまさしくそう思いました)スタッフに運転してもらって後席で確認した限りでは、リアゲート回りが怪しいと思ったが、もっとじっくり検証してみないと分からない。 よりシンプルになったインパネはインパネシフトも手伝って、さらに乗用車感を増した。ドアじゃなくインパネに固定されたカップホルダーは物入れにもなって便利。ペン立てがあったり、ドアサイドポケットに大判地図が入れやすかったりという商用車ベースの使い勝手の良さが、このワゴンにも「便利な道具」感を与えている。(錆鉄人の注釈:あくまでも商用車ベースとしての使い勝手の良さ) 先代より大きくなったシート(一応ベンチシート)の掛け心地のよさ、そして出っ張りが減って右足のスペースが増えたことは、昔の軽ワンボックス(軽トラ)を思えば驚異。快適性は一気に向上している。小柄な人であれば、軽ワンボックスの運転席の辛さとは無縁だ。 軽ワンボックスなのに過不足なく走り、安定性も高く、乗り心地も柔らかで、普通に走る分には不満がない。空荷状態でもこうした性能を維持したセッティングは見事だ。ホイールベースもいっぱいに伸びたので室内も(もちろん荷室も)広い。軽ワンボックスこそクルマ最高峰(機能性・環境性・経済性で)と思っている人には、この正常進化はうれしいだろう。日本の津々浦々で活躍するアトレーがより快適に、普通に、そして安全に走れるようになったのは、日本人の幸せだ。 総合評価 走れば、120q/hで4000回転台だから遠出も楽にできるし、無理なコーナリングではオッとっと、となるものの、普通の乗用車には十分ついていける。考えてみればもともとは軽トラなのだからこれはたいしたもの。最初に乗ると乗用車との落差を感じざるを得ないが、軽トラということを思い出せば、すごい進化に唖然とする。普通に快適に走っていけるのだ。 |
エブリイワゴン (同じくMOTOR DAYSの試乗記の抜粋です。) ターボラグ小さく、動力性能は十分 グラッとこない自然な走り ターボ+4ATで高速も大丈夫 100km/h 時のエンジン回転数は約3800回転ほど。時間は掛かるが最高速はメーター読みで130km/hを確認した。ターボ車なのでノイズはそれほど高まらず、直進安定性もけっこうある。法定速度程度で淡々と流せば、無理のない高速走行が可能だ。これなら行動範囲は大きく広がる。ここは先代から大きく改善された部分で、ファーストカーになり得る最大のメリットだろう。 総合評価 6年前の試乗記を読めばわかるが、先代の初期モデルは3速ATがまったくダメだし、コーナリングもメロメロ。100q /h巡航では6000回転も回り、最高速は110q/h。旧態依然の軽バンに快適装備を載せたもの、という感じで、アトレーとの差もかなりあるというレポートになっている(この後、すぐに4ATが追加された)。しかし今回のエブリイはまったくその逆といえる。全ての面でミニミニバンとして不満がないものになっているわけだ。(錆鉄人の注釈:エブリイワゴンが上回っているという意味) 動力性能的にはいまや軽乗用車と同等に近い。日帰り300qのドライブも楽勝だから、軽ミニバンの行動範囲は大きく広がるだろう。高速道路を含め、日本の公道をまったく不足なく走れる軽ミニバンだから、便利さはそのままに、確かにファーストカーになり得る。 ここまでよくなったのは、スズキにタントに相当するモデルがないことが功を奏している。ダイハツのアトレーは、ミニミニバンというより旧来のワンボックスファン向けで、乗用車的な乗り味でスペース効率を求めるならタントがある、というわけだ。しかしスズキはスペース効率を求める人にはエブリイを勧めるしかないわけで、広い層に訴える性能を備えたわけだ。(錆鉄人の注釈:志が違うから出来も違うという事) ミニミニバンとしての装備の充実という意味では、電動スライドドアのみならず、カーウィングス対応ナビもあるし、広角レンズのゆがみを電子処理した新開発のバックアイカメラも装着も可能となっている。オートエアコンもコーナーセンサーもある。価格は高くなってしまうが、今のミニバンに求められるほぼ全てのものが用意されている。ツイン(残念ながら生産終了)が究極のタウンカーなら、エブリイは究極のファミリーカーだろう。 軽ワンボックス(あるいは軽トラック)はシニア層に求められることが多い。リタイアしたあとは維持費が安くて、使い勝手のいい軽ワンボックス(トラック)で楽しむ人が実に多い。シニアといっても今後は、昔から高性能なクルマに乗ってきた人が増えてくるわけで、これまでの軽ワンボックスの動力性能では満足できないだろう。でもエブリイなら文句なし。おそらく軽トラも出るはずだが、これには期待大。ワゴンの性能でぜひトラックを作って欲しい。でもって昔のステップバントラックみたいなスタイルであったらかなりうれしい。 シニアだけじゃない。この低賃金のご時世で「安い維持費」で「マルチな性能」を求める人は多い。そういう人のベストな選択がエブリイといえる。 (錆鉄人のコメント) 普通ならこの試乗記は○ズキからお金をもらって書いたちょうちん記事ではないかと疑いたくなるような「エブリイのべた誉め」ですが、錆鉄人も実際に試乗してみて、「この試乗記の言葉に嘘はない」と思いました。 |
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維持費の研究 | ||